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help リーダーに追加 RSS 業田良家『自虐の詩』竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト

<<   作成日時 : 2007/04/17 01:08   >>

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 うわー!!!『自虐の詩』が映画化されるって!!!今年秋、監督堤幸彦、主演中谷美紀、阿部寛やってー。もう今年最大の楽しみと言って過言ではないやろ。というわけで、早速読み直してみた。今回ももちろん泣けた。何たって「日本一泣ける文庫」である。

 主人公は幸江。イサオと同棲しているが、この旦那がヒモそのもので、仕事しない、幸江の働いた金で博打打つ、気に入らないことがあればテーブルをひっくり返すとしだい放題だ。しかし、幸江はイサオにぞっこんで、周りからはずーと離婚を勧められるのだが、イサオに惚れこんでいる。

 と、ここまでの内容だけでも信じられないだろうが、これはギャグマンガなのだ。しかも四コマ。それも週刊誌「週刊宝石」に連載された四コマ漫画。

 上巻では幸江の不幸な生活がこれでもかこれでもか、と描かれるが、四コマ目でしっかりオトシテいるので、ホント笑える。上巻の終わりぐらいから、子ども時代も母がおらず、不幸だったというエピソードも入り始めるが、そこもまだ笑える。

 下巻に入り、子ども時代、小学生時代のエピソード、父も最低の父親で…この辺からギャグ四コマとしてはちゃんと成立しているので笑えるのは笑えるのだが、内容はどんどん過激になり…そして中学生、親友熊本さんと出会う。

 この熊本さんがまたまたほんま素晴らしいキャラで、似た境遇同士、二人は仲良くなるのだが、幸江が裏切って…。ホント文章で説明するとこれが何でギャグマンガになるか理解できないかもしれない。しかし、幸江、イサオ、熊本さん。それぞれキャラがしっかりたってるから、そのキャラの魅力だけでもう笑える。内容はシビアなのに、だ。

 幸江はあこがれていた藤沢さんに仲良くしてもらって、熊本さんを裏切るが、そこにギャグマンガでそんなことあるの、という最大の不幸に襲われる。そこに熊本さんがあらわれて…

 下巻はどちらかというと小学校の回想エピソード、中学校の回想エピソードが柱になりながらも、現在のイサオとの生活のエピソードも散りばめながら話は進み、そして最後幸江は妊娠、イサオとの間に子どもを授かる。そこからのエピソードはもう、涙無しでは読めない。ギャグマンガなのに、だ。そして、ついにテーマは幸せとは不幸とは人生とは、ってとこまでいっちゃう。四コマギャグマンガなのに。

 四コマギャグマンがでありながら、これは幸江という女の半生の大河ドラマなのだ。

 帯には『日本一泣ける文庫』とあり、「BSマンガ夜話」で絶賛された、とある。さもありなんだ。裏帯には全国の書店様がこの作品を応援しています、とあり、「この作品を読まずして、四コマを語るべからず」「何度読み返しても、感動が薄れない傑作中の傑作」「上巻だけで止めないで!下巻で未曾有の読書体験をして下さい!」「回想シーンに思わず…やっぱり泣かされました」「全ての人がこの作品に早く出会えます様に。それだけ願っています」と各書店の人の感想がのってある。上巻の解説の内田春菊、下巻の解説の小林よしのり、も共に大絶賛だ。

 そして稀有なことにこれらの絶賛が本当にその通りだ。帯に書かれたり、解説に書かれたりする言葉はたいていひいき味が入っているが、読んだら分かる、ホントその通り。

 もうぜひ読んで欲しい。そして、秋、映画だ。まあこの最強の四コママンガをどう映像化するのか、ホント楽しみ。熊本さんは誰がやるのかなあ。ほんま、秋が待ち遠しい。

 映画のHP見たら、業田さん、「新・自虐の詩」てのが「月刊まんがくらぶ」で連載されているらしい。見てみよう、と。阿部寛のパンチパーマが似合いすぎー。

自虐の詩 (上)自虐の詩 (下)
自虐の詩 (上) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)

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