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zoom RSS 北方謙三『楊家将(上・下)』PHP文庫

<<   作成日時 : 2006/11/22 01:47   >>

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 北方謙三なあ…たまに読むのはいいですね、燃えてきて(むろん萌えてではない)。僕的には『水滸伝』よりこっちの方がオススメ。

 北方謙三は僕的には評価が難しい(失礼)。正直、どの作品も一緒に思える。主人公がかっこよすぎ。漢って人多すぎ(男ではない)。王道パターンすぎ。しかしそれだけにたまに読むと面白い。

 この『楊家将』は、中国では『三国志』や『水滸伝』よりも人気があるとされる演義物だ。しかし、日本では知名度が低い。当たり前で、原典すらまだ日本では翻訳本がでてないのだ。原典の翻訳より先に北方謙三が小説にしてしまった。深く知られていないものを知らしめた功績は非常に大と言っていいだろう。

 時は10世紀、中国では北宋の勃興期。もともとは五代十国の北漢の武将であった楊業とその一族は、北宋に帰順し、二代皇帝太宗の下で遼との激戦にその武勇を振るっていく。楊業には七人の息子達がおり、いずれも武将として成長していく。この本では特に、楊業はもちろん、長男延平、四郎、六郎、七郎らが中心に書かれている。

 敵となる遼は皇帝の摂政たる皇后粛太后、そして何といっても武将の白き狼の耶律休カ(漢字ありません)が魅力的に描かれる。耶律休カももちろん漢で、この作品は楊一族vs耶律休カ、つまり漢vs漢の物語なのである。北方のストライクゾーンど真ん中ですな。

 しかし、上述のとおり、やっぱり燃える。クライマックスシーンは手に汗握ってしまった。終わってしまうのが惜しく思える。せっかくキャラたってるのに上下巻で終わりかよー。もっと読みたいよー…と思っていたら続編が出るそうな。原典でも第二世代の話があり、北方謙三も書いてるそうな。文庫になるのはまだまだ先だろうけど。

 北方謙三が史実や原典を大胆に変え、独自のオリジナル作品にしてしまうのも僕はあまり好きではない。なので、『水滸伝』もあんまり読みたいと思えない。でも『楊家将』ならサクっと上下巻2冊だし、あまり知らない話なので、そんな事気にせずに読めた。

 ま、いろいろ北方謙三についてぐちぐち言いましたが、面白いことは確かです。是非どうぞ。

 PS 昔「北方『三国志』」が出たときに「ほっぽうさんごくし…なーんだまた北部を中心とした
    三国志か…たまには呉が主人公の三国志も誰か書けよ」って思ったのは僕です。懺
    悔。さらに、そう思っていたにも関わらず、呉三国志、途中読みかけで終わってるのも
    僕です。懺悔懺悔。

楊家将〈上〉楊家将〈下〉
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