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zoom RSS 海堂尊『極北ラプソディー』朝日文庫感想

<<   作成日時 : 2013/10/28 22:06  

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というわけで『極北ラプソディー』読んだ。ラストすんごい意外だった。ふぇー、そう来たか。(ネタバレしてます)

 というのももちろん花房士長のことだ。世良の方に行くとは思わなかった。『ジェネラルルージュ』→『ブラックペアン』という刊行順に読んだ僕にとって、ああ花房さんにもそういう過去があってつながるんか、と思ってた。しかし『ジェネラルルージュ』のあのラストからだと…ううううう。これでジェネラル速水の人間らしさがまた一つ消えてしまうのだろうか、この後のジェネラルの話は書かれるんだろうか、それともこの人は本当に患者だけ見て生きてくのだろうか…ううむ。

 まあ、この話、一応主人公は今中なので、ジェネラルや世良に主役の座を奪われそうになりながらも、ふんばる今中は非常に応援したくなる人物ではある。しかし影は薄い。やはりどうしても過激な発言の多いジェネラル
や世良の方が気になる。地域医療の現実の前では世良の言葉は重い。地域医療をつぶした原因の一つを堂々と、診察料を払わない患者、とあげる所はなるほどねえと思う。地域医療がなぜ崩れてきてるのか、という
のは、医療だけでなく、日本の社会の様々な分野の崩壊につながっている気もしてきた。

 作品としては面白かったのだけれど、第三部だけ不満。それまでジェネラルが言ってたドクターヘリに自分が乗らない理由が納得できただけに、桃倉のためなのか花房のためなのか、いずれにせよ身内のための時だけそれを覆し、そして海堂作品に時折見られるあまりにもご都合主義的な奇跡によって無謀なミッションが成功する様はそれ以外の所が論理的に納得させられるだけに、どうにも納得できない。

 それ以外は納得できる出来。ぜひ極東シリーズ続けてもらいたい。今中と世良とジェネラルの地域医療の問題に立ち向かう姿はもっと読みたいと思わせられる。

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