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zoom RSS 映画「ノーカントリー」観てきた。

<<   作成日時 : 2008/05/12 01:45   >>

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 この映画、原題知らないとタイトルわけわかりません。原題は「No Country for Old Men」です。BOSSのCMでおなじみの、トミー・リー・ジョーンズが出てます。オススメかって聞かれると、うーむ、迷うなあ。サスペンス好きな人はどうぞ、チラシによればコーエン兄弟の最高傑作だそうです。アカデミー賞四部門獲得してます。(ネタバレしてます)

 えーと、何から話していいのか…とりあえずあらすじとしては、

 1980年のアメリカが舞台。溶接工のモスが、麻薬トラブルで1人残して全員死亡の現場を偶然発見、そこで見つけた大金を持って帰ってしまう。で、殺人者シガーに追われる身に。このシガーって男がとんでもない男で、おかっぱで人間味が全くない機械みたいな殺人者、武器は酸素ボンベを改造したみたいなやつ、邪魔するものや顔を見ただけのものも片っ端から殺していく。そしてもう1人の主要人物が、二人を追う保安官エド(これがトム・リー・ジョーンズ)。

 さて、面白かったか、と聞かれればそこまで面白いってわけでもなく、怖かったか、と聞かれればそこまで怖いというわけでもない。ただ圧倒的な緊迫感、殺人者シガーがせまってくる感じはジリジリと手に汗です。

 でもやっぱり何が言いたかったの?ってところはある。のでいろいろ考えてみる。

 原題どおり、保安官エドの現在の社会への嘆きは分かる。凶悪な犯罪、意味が分からない犯罪が増え社会が歪んできている。この辺は今の日本も同じ、現在的課題だ。おそらく現在のアメリカもそうなのだろう。我々は日ごろニュースから流れてくる凶悪事件に対して、眉をひそめ、最近おかしな事件多いですねー、なわけだが、実は最近だけではないのでは?

 さて殺人者シガーは確かに気味が悪いまで人間性が無く、異常な男だが、自分にとってのルールはあるらしい。コイントスで殺すか殺さないか決めたり、自分の体が傷ついても一切かまうことは無い。

 それに対してモスはどうか。モスもシガーにおっかけられてて、奥さんも狙われたりして可愛そうだし、主人公っぽいから観てる者は応援するのだけど、そもそもはと言えば、彼が金を持って帰ったことが悪かったのではないか?自分を守るためとはいえ、彼も周りの人を巻き込みまくっているし、彼が死ぬところでも今まで張り詰め、張り詰め来てたのに、一瞬の人間的迷いが死を招く。

 彼の奥さんにしても、シガーに「それでは筋が通らない」と言うけれど、シガーにそんなこという自体論理的ではない。もちろん彼女が殺される理由などないのだけど、シガーはモスとの約束で彼女を殺すと言う。シガー自身の筋としては通っているのだ。

 保安官エドは元保安官であった親父(?)の所へ話しに行く。そこでこの社会の流れに対して、自分の無力さを痛感し、辞職することをつげる。親父は、「変えられる、止められる」と思うのは驕りだと諭す。彼のやはり保安官だった叔父も、先住民の言葉を話す者達数人が家におしよせて来て、ライフル振り回して戦ったけど殺された。1908年の出来事だ、と。これだってある意味不条理な暴力によって亡くなったのだ。

 社会のゆがみは今も昔も変わらない。それを個人の力で変えられる、というのは驕りだ。殺人機械のようなシガーも一定の自分で決めたルール(もちろんそれは、一般常識で考えられない、許せないものだけど)によって動いており、むしろシガーからしてみれば、人間的であるモスやその奥さんらが不条理なのではないか。一見してみれば、シガーの行動が不条理なのだけど、見方を変えれば普通の人間も欲や愛や命やそういう根源的な所で、不条理な行動を起こしたり、混乱した思考を起こすこともあるのではないか、

 て、感じをうけました。

 ま、もちろんだからといってシガーの行動に共感できる部分は少しもありません。当たり前。

 俳優の芝居は皆良かったです。特にシガーを演じたハピエル・バルデムは、なるほどアカデミー助演男優賞なわけだわって感じです。その他にもこの作品は脚本賞、監督賞、作品賞を獲得したそうです。

 作品観てからウィキみて良かった。完全ネタバレしてたよ。先に見てたら観る気無くしてた。

 次はどうしよう…次観たら一回タダになる。うーん、ファクトリーガールかゼア・ウィル・ビー・ブラッドかなあ。

 あ、映画館違うけど「靖国」も観に行かなくっちゃ。
  

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