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zoom RSS 宮城谷昌光『管仲(上)(下)』文春文庫

<<   作成日時 : 2006/07/26 05:39   >>

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 良かった。前の『香乱記』がイマイチだったので少し心配だったのだが、面白かった。会心の作と言って良いのではないか。管仲とは春秋時代の最初の覇者、斉の桓公を覇者たらしめた大宰相である。

 先ず、何といっても最初からテンション高い。作者の並々ならぬ意欲が文章からにじみでている。最初からページをめくる手が止まらない。途中、ちょっと中だるみが来るが、最後jはまたすばらしい。宰相となるのが、下巻の終わりの方なので、バランス悪いかなあ、と思ったけど、そうでもない。中だるみも、多分最初のテンションの高さと最後のさわやかさに比べてしまうからだろう。

 次に、「管鮑の交わり」で知られる様に、管仲の親友鮑叔との友情も一つの大きなテーマなのだが、鮑叔の描き方がいい。最初が鮑叔から始まるのもいい。管仲と鮑叔の物語にしっかりなっている。管仲だけを持ち上げず、鮑叔の素晴らしさが本当に身にしみる様に伝わる。

 前作、『香乱記』の主人公の魅力の伝わらなさと比べると雲泥の差だ。名文、名言も多い。管仲が不遇の時代のあたり、文章がほんと素晴らしい。最後はさわやかだ。管仲の行った大改革が、さらっと述べられていく。それらの言葉はホント今の政治家に聞かせたい。

 近くの本屋で『香乱記』の方がオススメされていたが、何故?確実にこっちの方だと思うが。まあ、人それぞれによるのかもしれないけど。『香乱記』の方が四冊だからもうけやすいのか?そうだとしたら情けないものだ。

 テレビでアメリカのライス長官が事実上イスラエルの軍事行動を黙認したことがニュースで流れている。アメリカはイスラエルを通してヒズボラの後ろにいるイランやシリアと戦っているのだ、と解説されていた。…ほんとアメリカって歴史に学ばない国だなあ、と思う。


管仲〈上〉管仲〈下〉
管仲〈上〉 (文春文庫)

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