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zoom RSS 塚本青史『光武帝』(上中下)講談社文庫

<<   作成日時 : 2006/07/19 16:37   >>

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 3冊約1500ページ、1ヶ月ぐらいで読了ということを考えても、塚本青史にしては読みやすかった。あ、青史のセイ、これしかでないのでこれでお許しを。

 うむ、まあ面白かった、満足できる感じだ。先ず、誰もあまり書かない後漢の初代皇帝の光武帝をテーマとして掲げたのが面白い。彼は日本でも「項羽と劉邦」で有名になった漢の初代皇帝劉邦と比べても、歴史小説の主題にに持ってくるのに適した生涯を送った人物だと言える。

 第二に、構成が面白い。先ず最初は前漢を滅ぼした王莽が建てた新が崩れていく様を、そのきっかけとなった農民反乱の「赤眉の乱」の側と、後に光武帝となる劉秀を中心とした南陽劉氏の側と両方から描き、途中から二つが合流して、最後は光武帝、赤眉、更始帝の三国志のような形となる。欲を言えば、前半の人物の心情を細やかに書いた小説的手法が、最後の三国志のあたりでも見たかったなあ、というところだ。三国志の部分、もっと色づけしたらもっと面白かったと思うのだが。

 第三に、表紙と物語がリンクしているのも面白い。上巻には鯉、中巻には蟹、下巻には蜻蛉が描かれているが、これが物語りの重要なところで出てくる。こうした工夫は面白い。

 と、いうわけで、3冊1500ページという厚さが大変だが、それでも読んで面白いと言える。まあ塚本青史にしては少しおとなしめな気もするけども。

 あ、第四、まとめ方もいい感じ。読み終わってすっきり。日本にもつながる終わり方になってます。

 ようやく宮城谷昌光『管仲』が文庫化した。単行本は角川やったのに、文春文庫。ここらへんに時間がかかった理由があるのか?次はこれで。



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光武帝(上) (講談社文庫)

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