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zoom RSS 鈴木邦男『愛国者は信用できるか』講談社現代新書

<<   作成日時 : 2006/07/03 00:33   >>

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 「現在の世論は、右翼よりも右翼化している」といったのはこの人だったか?ばりばりの右翼団体「一水会」の元代表、現顧問の鈴木邦男の新書。

 一読すると、やはり右翼というイメージとのギャップに驚くなあ。

 非常に冷静に、一つ一つ丁寧に書かれた良書。たきつける様なところは無い。

 自分の主張を強引に押し付ける所が無く、交流のあった人や学んだ人の言葉や話を紹介しながら主張を述べる謙虚な姿勢に好感がもてる。

 帯にのってるそれらの人々の言葉を紹介すると、

 三島由紀夫「愛国心は嫌いだ」
 森田必勝「俺の恋人、誰かと思う。神のつくりし日本国」
 サミュエル・ジョンソン「愛国心はならず者の最後の避難場所である」
 田中卓「皇族の御意思というなら、第一に天皇陛下の御叡慮こそ」
 三島由紀夫「皇位は世襲制であって、その継承は男系子孫に限ることはない」

 面白いじゃないか。結局教育基本法改正は延期となったけれど、早晩、改正に向かうのは必至な状況だ。だけどサミュエル・ジョンソンの言葉はその通りだなあ。愛国心を声高に叫ぶ様な人は、筆者も言うとおり、自己愛の延長を発露しているだけなのだろう。

 いつか、国歌国旗を強制しているどっかの教育長が、園遊会で今上天皇に「押し付けにはならないように」と言われて、「は、大変素晴らしい言葉を頂きました」って言ってたけど、醜かったなあ。あの人も自分を愛国者と思っているのだろうな。

 後半は女性・女系天皇の問題になっている。これも今年の9月、10月頃、再び議論になるのだろう。しかし例え男の子が産まれても、いずれ、問題になることなのになあ。今の様に先送りしてていいのか?

 女性天皇・女系天皇にあくまで反対するなら、一番の、いや唯一の解決方法は側室制度を復活させることじゃないかなあ、と思う。愛子さんを元皇族の男性と結婚させる、とかって話も出てたけど、それこそ愛国心が聞いてあきれる。愛子さんは完全に人柱なのね。側室制度復活させる以外に、純粋な意味での解決法はないだろう。それが受け入れられないのなら、やっぱり女性・女系認めるしかないんじゃない?それ以外は姑息だよ。もちろん僕はそんなの受け入れられないので、女性・女系でいいんじゃない、と思います。

 筆者も言うとおり、愛国者とは自己申告制なのだ。何の資格もいらない。何も学ぶ必要はない。いかに自分が理にかなっていない事を言っていても気づかない。非常に感情的なものだ。
だからこそ、小声でそっと言うべき言葉なのだ、というのも良く分かる。

 だいたい日本国民の重要な財産である古墳の壁画を保存する仕事をええかげんにしている事こそ愛国心に関わる大問題だぞ。懲戒免職もんやと思ってたのになんやあの処分は。そんなところは問題にもされない。それだけでも愛国者なんて信用できない。

 今、塚本青史『光武帝』を読んでるんだけど、中巻をお風呂に落としちゃった…はうー。だいしっぱーい。厚めで上中下三冊なんだけど、塚本青史の割には読みやすいので、多分、近いうちに次はこれになりそう。あ、でも、火曜からまた仕事が激務だー。


愛国者は信用できるか
愛国者は信用できるか (講談社現代新書)

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