新聞、小説、マンガの感想その他もろもろ雑記

アクセスカウンタ

zoom RSS 田中芳樹『運命−二人の皇帝』講談社文庫

<<   作成日時 : 2006/06/30 01:19   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 0

 もともとは「痛快 世界の冒険文学」シリーズの一冊で、有名小説をリライトする、というもの。田中芳樹は当初依頼された『三国志』を断り、幸田露伴の『運命』を選んだんだそうだ。
中国の明の永楽帝の話である。

 田中芳樹は『銀河英雄伝説』は大好きやったのになあ。『タイタニア』はどうなったんだ。『灼熱の竜騎兵』はどうなったんだ。あの辺は好きやったのになあ。『創竜伝』も第一部は好きやったのになあ。『アルスラーン戦記』はどうせまた文庫版になって1巻から出しなおすんじゃないの、と思うから、もういちいち新刊買わない。完結してから買ってあげる。とまあ、グチはおいといて。

 まあ、子どもに紹介する、というコンセプトなのだそうなので、何となく回りくどい文体は我慢しよう。田中芳樹の得意なのはもう少し登場人物多めの群像劇なのになあ、というのもおそらくページ上の都合なので我慢しよう。というあたり、我慢できる人にはオススメです。

 まあ、明の永楽帝の話なんて、小説で簡単に読めるのはなかなかないので、そういう意味でもオススメです。少なくともだいぶ前読んだ堺屋太一の朱元璋の話よりは、当たり前だけど面白い。でも、著者本人も言うとおり、あとがきにある幸田露伴の文章の方が数段見事(それも当たり前か)、そっちの方を読んでみたくなりました。まあ、そう思わせるというのは、著者が仕事を果たしているということで良いことなのかも。

 永楽帝が死んだ後からが田中芳樹っぽくていい気がするのは気にせい?幸田露伴の原作はそこまで書いてるんだろうか?

 まあ、いずれにせよ、田中芳樹よ、裏切られ続けてる元愛読者(サインももらったことある)からご本人も書いてた一言、「いつまでも読者が寛大に待ち続けてくれると思ったら大間違いです」。何回もいろんな形で刊行し直してないで(これはたぶん出版社にも大きな責任ありなんだろうけど)、歴史モノよりも先に、SFモノの書きかけのヤツ、一つ一つちゃんと終わらしていってくれ。

 うーむ、愛にあふれた文章やなあ…未だに田中芳樹に期待してる部分が残っているとは、自分でも意外だった。運命―二人の皇帝
運命 二人の皇帝 (講談社文庫)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
銀河英雄伝説 DVD-BOX SET 激安!
銀河英雄伝説 DVD-BOX SET 激安!!!一挙公開! ...続きを見る
銀河英雄伝説 DVD-BOX SET 激...
2006/07/20 19:18
田中芳樹のプロフィール
田中芳樹(たなかよしき)1952年10月22日生まれ。日本の作家。熊本県本渡市(現・天草市)出身。学習院大学文学部・国文学科卒業、同大学大学院博士課程(国文学)修了。本名は田中美樹(たなかよしき)。日本SF作家クラブに所属している。代表作は『銀... ...続きを見る
田中さんのブログ〜田中美保・美帆・れいな...
2006/11/13 22:09

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
田中芳樹『運命−二人の皇帝』講談社文庫 新聞、小説、マンガの感想その他もろもろ雑記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる