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zoom RSS 西原理恵子『はれた日は学校を休んで』双葉文庫

<<   作成日時 : 2006/03/19 14:43   >>

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西原理恵子のマンガは不思議だ。

本人自ら言うように絵はうまいとは言えない。しょーもない話もけっこーある。言ってることもどーかと思うこともある。しかし、まあ、読みやすいからさらっとと読むのにいいかなあーと思っているとやられるのだ。不意におそってくるいい話。心をえぐる様な深い話。こうした話に、その何ともいえない絵が味となって染み出し、さらさら読むはずが、ぐっと心をひきつけられるのだ。思えば最近きれいすぎる絵が多くありませんか?何か潔癖症的というか、じっくり読むなって言われてるような、まあこれは好みによるのだから、僕は苦手ってことだけど。

 さて、『はれた日は学校を休んで』は西原理恵子の自選コミック作品集だ。初期作品が多い。中心となっているのは「はれた日は学校を休んでシリーズ」と「やまもとくんとまぶだちシリーズ」「はにゅうの夢シリーズ」で、後は『Hanako West』や『ビッグコミック』などに載った単発ものだ。
 シリーズものでは「はれた日は学校を休んで」は傑作だなあ。「どうして学校は毎日行かないといけないの」純粋な疑問を抱えた女の子の思春期の気持ちがいちいち心につきささる。悩みは大人からみたら子どもっぽいものだと切り捨てがちなのだけど、子どもからみたら一大事なことばかりだよねえと再確認させられてしまうものだ。とてもさらっと読み捨てられるものではない。「やまもとくんとまぶだちシリーズ」は同じ感じの男の子版って感じなんだけど、僕にはイマイチだったなあ。女の子の方に共感できて、男の子の方はイマイチって、オレって一体…まあ、それだけ「はれた日は学校を休んで」の出来がいいからかもしれない。丁寧さの違いなのかな、「やまもとくんとまぶだち」は1ページものですし。「はにゅうの夢シリーズ」は毎回登場人物は違うのだけれど、子どもの頃、世界に触れていく中でいろいろ味わう悲しみがうまく心にしみてくる。これまたオススメだ。また、最初の作品の「むかしのこと」も心にしみる一品だ。単発ものの他のシリーズはさらっと、笑って読めるものばかりだ。西原の強烈な個性と、その素直な発露にぜひおおいに受けてほしい。

 ちなみに去年の11月に出た『営業ものがたり』もおすすめだ。浦沢直樹が手塚治虫の『鉄腕アトム』から『PLUTO』を書いて話題になっているが、西原版PLUTOが載ってる。ロボットは出てこないけど(笑)

アマゾンにはないみたい。ビッターズから紹介するけど文庫版じゃないかもしれない。

はれた日は学校をやすんで/少折れ・少シミ/西原理恵子/双葉社/ACTION COMICS/A5

営業ものがたりはアマゾンから。

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